昨年12月、徳島県徳島市内で運転代行業者を装って他人のクルマを酒気帯び状態で運転し、同乗者を負傷させる事故を起こしたとして、道路交通法違反や監禁の罪に問われた49歳の男に対する判決公判が17日、徳島地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事件は2010年12月14日の午前3時20分ごろ発生している。徳島市富田橋7丁目付近の市道を走行していた乗用車が路外に逸脱。道路脇のフェンスに衝突する事故が起きた。同乗していた吉野川市内に在住する27歳の女性が打撲などの軽傷を負ったが、運転していた男は車両を放置して逃走した。

通報を受けた警察が周辺の捜索を行ったところ、現場近くで酒に酔った不審な男を発見。職務質問を行ったところ、「事故を起こした逃げた」と認めたことから道交法違反容疑で逮捕している。

その後の調べで、男は徳島市バスの運転手だったことが判明。被害を受けた女性が依頼した運転代行業者のドライバーを装って乗車し、勝手に運転していたことがわかったため、検察は監禁罪も含めて起訴していた。

17日に行われた判決公判で、徳島地裁の入江恭子裁判官は「運転代行業者になりすまし、被害女性を誤解させる言動は悪質であり、公務員に対する信用を損なった」と指摘。被告に対して懲役2年6か月(執行猶予4年)の有罪判決を言い渡している。