【RISCON・SEECAT】自衛隊、浄水した水はおいしくない

東日本大震災の被災地でさまざまな活動を行った自衛隊は、「危機管理産業展」(RISCON)には毎回のように出展している。今回は被災地で活躍した浄水セットを備えた特殊車両を披露した。

自衛隊では、その特殊車両を1個師団当たり3〜4台保有している。川や湖などの水を浄化し、隊員の飲み水や生活用水として使っているのだ。その浄水能力は1日当たり70t、人が1日に最小必要とする水が2.5リットルで換算すると2万8000人分になる。

まず川などの水をトラックに積まれた浄水装置で4段階にわたってろ過し、そばにある鏡餅のような形をした容器に貯蔵される。これは布製で、普段はぺちゃんこになっており、水が入ると膨らんでいく仕組み。その容器が2つあり、合計で10t。

東日本大震災の際には、この車両がいわき市に派遣され、小学校のプールの水を浄化し、風呂の水として使った。もちろん飲み水としても大丈夫だったが、保健所の許可が必要とのことでやむなく風呂の水となったそうだ。現地では、その水を求めて900人ぐらいの人が集まり、足りなくなったという。

「この浄水セットは海水以外なら、どんな汚い泥水でも飲み水に変えることができます。ただ、雑菌やウイルスのほか、体にとっていい成分であるミネラルなどもすべて除去してしまうので、飲んでも全くおいしくありません」と自衛隊員は話していた。

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