トヨタグループの一角に会場を準備したアイシングループ《撮影 会田肇》

アイシン精機とアイシン・エイ・ダブリュは第18回ITS世界会議に共同で出展。会場はトヨタグループの一角にあり、昨年の釜山大会でも出展されていたダイハツ『コペン』をはじめとする二つのシミュレーターが目を引いた。

アイシン精機が用意したコペンに搭載されていたのは、心拍数や瞼の動きから居眠り運転防止に役立てるというもの。ドライバーの状態は心拍数と瞼の動きで検出し、眠気が襲っていると判断すると警告音やシートの振動によって注意を促す。

心拍数はシートに埋め込まれたセンサーによって、瞼の動きはステアリングコラムに設置されたカメラによって検出されるのはこれまでと同じ。今回はスマートフォンとの連携も実現し、ドライバーの健康状態まで把握できるようになったのが新しい。モニターに映し出される表示もよりわかりやすいものへと変更されていた。

また、マルチアングル全周囲モニターでは、周囲の状況を上から見下ろすように表示するのに加え、周囲にある障害物までを検知。リアに設置された3Dカメラを使って障害物までの距離を精密にセンシングして制御する技術も公表していた。

注目すべき出展は「アクティブリアステア協調インテリジェントパーキングアシスト」。これは、従来の自動駐車運転支援システムをベースに、車両側に4WS(4輪操舵)を組み合わせ、小回り性が向上。結果として運転が苦手なドライバーでも狭いスペースで容易に駐車ができるようにしたもの。これで駐車スペースは従来よりも約50cmほど節約できるという。4WSは自分で操作すると馴染めない状況があったが、自動化によってそのメリットは改めて注目することになるだろう。

一方、アイシン・エィ・ダブリュは、登録した道を走行する度に過去の走行燃費と比較できる「エコトライアル」機能を搭載したトヨタ純正ナビゲーションシステム『NHZA-W61G』」を中心に、プロトタイプのメモリーナビなど4機種を展示。なかでもW61Gは2011年度グッドデザイン賞を受賞したモデルで、スマートフォン並みの操作性を実現している注目のモデル。このエコトライアルについては論文発表も行われる。

アイシンのITS展示でお馴染みとなったダイハツ・コペン。写真は3Dカメラによる後方視認システムのデモ《撮影 会田肇》 チェックした心拍数はモニターやスマートフォン上に反映され、異常検出にも対応する《撮影 会田肇》 ステアリングコラムに置いたカメラが捉えた瞼の動き。瞼に上下のラインが加えられ、これが動きを追尾する《撮影 会田肇》 技術の基礎となるセンサー。左がシートに埋め込まれる心拍センサー、右が瞼を捉えるカメラ《撮影 会田肇》 周囲の状況を一目でわかる上、障害物の位置や距離などもモニター上で確認できる《撮影 会田肇》 コペンにはドライブシミュレーター機能も搭載していた《撮影 会田肇》 自動駐車運転支援として後輪操舵の4WSを組み合わせ、狭い駐車スペースでの効果を発揮《撮影 会田肇》 NAVI-SHIFTの効果が体感できるシミュレーター《撮影 会田肇》 論文発表も行われるエコトライアルの展示パネル。この機能を搭載したNHZA-W61Gの展示もあった《撮影 会田肇》