尼崎、和歌山地区での実証実験設備全体像

三菱電機は19日、尼崎地区(兵庫県尼崎市)・和歌山地区(和歌山県和歌山市)の拠点で2010年5月から導入を順次進めてきたスマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験設備が本格稼働したと発表した。

実証実験設備は、スマートグリッド・スマートコミュニティの規模や条件、機器・システムの使われ方を想定した4つのモードで検証を行うことが可能なほか、需給制御システム、次世代配電制御システム、自動検針システム、エネルギー管理システムを使用した様々な実証実験に対応できる。

需給検証モードでは、太陽光発電などの再生可能エネルギーが基幹系統に大量導入された環境を模擬し、電力の需要と供給のバランスに関して検証する。配電検証モードは、太陽光発電がビル・住宅などの需要家に大量導入された環境を模擬し、配電系統の電圧制御などに関する検証を行う。

総合検証モードは2020年の再生可能エネルギー大量導入時の環境を模擬し、電力系統全体のエネルギーマネジメントシステムの課題と対策を検証する。特定地域・離島検証モードは、特定地域や離島など自立したマイクログリッドを想定した検証を行う。

さらに、地絡・短絡事故発生装置で系統事故時の停電の影響を検証して、停電の影響を最小限に抑えるための課題抽出や技術を開発する。

同社では、自社の実験設備を活用して電力基幹系から需要家までの開発・検証を繰り返し行うことで、スマートグリッド・スマートコミュニティ対応機器・システムを中心に、2015年度に関連事業の売上1兆3000億円を目指す。

さらに、これらの各機器やシステムをインテグレートしたソリューション事業の強化により、一層の事業拡大を目指す。