訓練課題(2)は路上散乱物を避けようとして発生した追突事故。《撮影 石田真一》

高速道路会社のパトロール隊による交通事故を想定した実践的な研修がおこなわれた。「訓練課題(2)」では、第1車線における乗用車と普通トラックによる追突事故を想定したメニューがおこなわれた。このメニューは新潟津川、長野、佐久、所沢の4事業所がチョイスした。

「両車線に渡って散乱していた廃材を避けようと第1車線で停止した乗用車に対し、ブレーキの遅れた後続の普通トラックが追突。トラックは弾みで第2車線へわずかにはみ出した状態で停止したというもの。乗用車は中破して自走不可能だが、手押しは可能という状態。トラックは自走可能。「負傷者はなし」という状況が設定された。他の車両は第2車線に落下しているベニヤ板を踏みながら走行している。

事故車両が留まる第1車線の通行を規制しつつ、両車線に散乱している障害物を撤去。さらに事故車両を路肩に寄せて早期に通行を可能とする…という手順だ。

興味深かったのは、樹脂コーンや矢印表示板の設置にも基本ルールが存在するということ。流儀やノウハウはそれぞれにあったとしても、大前提となるものがある。作業員の安全を確保するためには必要で、最近採用された禁止項目もあるそうなのだが、うっかりそれをやってしまった事業所も。

もちろん事後に厳しく指摘されることになり、役職者やベテランから説諭される隊員は冷や汗ものだったが、細かいことも見逃さないことで「安全を重視することに妥協は無い」という思いは伝わってきた。

追突側トラックは第2車線へはみ出しているという設定。《撮影 石田真一》 第2車線を通行するクルマも障害物を踏んでいく。旗を振って注意喚起。《撮影 石田真一》 別の隊員は道路管制センターに状況報告。《撮影 石田真一》 管制センターでは報告内容を書類に記載していく。《撮影 石田真一》 運転席に乗り込む場合は「車両が通行していない側」が原則。今回は左からの乗車を要請。《撮影 石田真一》