矢野経済研究所は、国内風力発電システムと売電市場に関する調査を実施した。

調査は7月〜9月に大型風車メーカー、輸入代理店販売企業、風力発電事業者、風力発電関連機器メーカーなどに同社専門研究員が面談や電話でヒアリングを行った。

調査した国内風力発電システムと同売電市場は、新規設置分のみを対象とし、機器補修分・既設設備の入替需要は除く。また、洋上風力発電の導入拡大カーブに着目した成長シナリオ(高位予測)をもとに将来予測を行った。

調査結果によると、2010年度の国内風力発電システム市場規模は新規導入(運転開始)ベースで約738億円、前年度比1.2%増と推計。再生可能エネルギーの固定価格買取制度への移行に伴う助成制度の中止などの影響で、急速に拡大する世界市場と比較し軟調な推移となった。

一方、風力発電による売電市場は、風力発電システムの累積導入量の増加に伴って拡大を続け、10年度の市場規模は約414億円、同9.8%増と推計。

今後の市場予測では、風力発電による売電市場規模は15年度に約1380億円、20年度約4140億円にまで拡大すると予測する。さらに12年度以降は、適切な固定価格買取制度への移行や、電力系統への連系制約の緩和または撤廃、各種規制緩和による市場機能の正常化によって着実に市場は拡大していくと予想。

洋上風力発電の導入拡大カーブに着目した成長シナリオ(高位予測)をもとにした風力発電システム市場規模の予測では、15年度に約1290億円、20年度に約3880億円まで伸長すると予想する。