東京電力が公開を拒んできた福島原発の事故時運転操作手順書が、枝野幸男経済産業相の決定で、原則公開されることになった。

14日には原子力安全・保安院から東電に対して、1号機の分について公開決定通知が送られている。衆議院の科学技術・イノベーション特別委員会の了承を経て、10月21日以降にウェブサイト上に掲載される予定。また、2号機、3号機分の手順書についても、11月の前半までに公開される。

東電から提出された1号機の事故時運転操作手順書のファイルは5冊ある。今回、公開されるのは、事故時の操作と直接関係のある部分。2号機、3号機の手順書でも同様だが、それ以外の部分についても枝野氏は「事故の重大性に鑑み、例外的に非開示とするごく一部を除き、すべてを公開することにしている」と、話す。

手順書の公開は、同推進委員会が東京電力に対して任意提出を求めていたが進まなかったため、9月12日に同理事会が保安院に対して、法律に基づく資料提出を東電に求めるよう要請した。経産大臣が枝野氏になり、情報公開が進むことになった。

ただ、東電は今も公開に否定的な姿勢は変えていない。事故時運転操作手順書は社内文書のため非公開。内容に同社以外の企業に関する知的財産が含まれ、権利を侵す恐れがあると主張する。