ホンダエコマイレッジ11《撮影 高根英幸》

モータースポーツの衰退が懸念されている昨今、この景気の状況下では莫大な費用をモータースポーツに参戦するのは企業でも相当な負担だし、個人レベルでは難しい。

また観戦型のモータースポーツにしても、スーパー耐久シリーズなど前売り券やグループチケットなど積極的にリーズナブルな料金体系を導入している例もあるが、こんな環境でレースを見に来てくれるのは余程のレースファンだけだ。

どうにかして観客を増やせないか、エントリー台数を増やせないか、レースをオーガナイズする側の関係者は頭を悩ませているに違いない。媒体にしても、モータースポーツが再び盛り上がりを見せてほしい、と願う気持ちは変わらない。

だが、すでにそんな考え方が時代遅れなのかもしれない。「本田宗一郎杯Hondaエコ・マイレッジチャレンジ」では2006年から中学生クラスを独立させるなど、中高生の参加が盛んだ。03年には小松原高校自動車部Cが、高専や大学、一般クラスさえも退けて最優秀賞を獲得してしまったこともある。

モータースポーツと聞けばスピードや迫力を楽しむもの、と決め付けてはいないだろうか。走行抵抗を減らし、燃費を極限まで引き上げる。このエコラン競技も完全なるモータースポーツだ。

マシン作りだけでなく、運転操作やレース運びなどの戦略も好成績の鍵となる。さらに学生での参加は、ものづくりを学べたり学生間で伝えていけるだけでなく、団体競技としての協調性や責任感も養われるはずだ。

それが認められているから本田宗一郎杯Hondaエコ・マイレッジチャレンジ2011/第31回全国大会」では全国工業高等学校長協会や高等専門学校連合会、日本私立中学高等学校連合会といった団体も後援している。

さらにこのHondaエコマイレッジチャレンジ(2010年に「Hondaエコノパワー燃費競技」より改名)では、珍しく2人乗りクラスもある。こちらは同乗者として小学生から参加できるのだ。

長年、この2人乗りクラスに城北ムラカミとジョイントして出場している「セキワークス&キジマKissRT」の伊藤さんは「小学生でも安全にレーシングコースの走りを経験できるイベントだ」と強調する。だからこそ、同チームのマシンは後方視界を優先して、空力面では不利となるがオープンエアスタイルを貫いている。まるでフォーミュラマシンのような乗車感覚でオーバルコースを疾走できるのは、確かに小学生にとっては貴重な経験だろう。

小学生から70歳代まで、本格的に参加できる数少ないモータースポーツ、それが本田宗一郎杯Hondaエコ・マイレッジチャレンジなのである。

ホンダエコマイレッジ11《撮影 高根英幸》 ホンダエコマイレッジ11《撮影 高根英幸》 ホンダエコマイレッジ11《撮影 高根英幸》 ホンダエコマイレッジ11《撮影 高根英幸》 ホンダエコマイレッジ11開会式 ホンダエコマイレッジ11スタート ホンダエコマイレッジ11 ホンダエコマイレッジ11 ホンダエコマイレッジ11 ホンダエコマイレッジ11伊東孝紳大会名誉会長