スズキは、VWから通告された包括契約違反に対し、反論書を会長兼社長鈴木修の名で送付した。(写真:スズキ提携解消会見)《撮影 小松哲也》

スズキは10月14日、フォルクスワーゲンAG(VW)に対して、2009年12月9日に両社が締結した包括提携契約について「契約違反」があるとして通告書を送付したと発表した。

通告書では、包括提携契約に対するVWの多くの違反についてVWに是正を求めている。スズキは、提携当初に合意したVWとの関係発展のため長く努力を積み重ねてきたが、展望が見いだせないことから、今回通告書を送付することにしたとしている。

スズキの鈴木修会長兼社長は「今回の資本提携は、スズキがVWのコア技術に容易にアクセスできるように意図されたものだった。約束されたことが実行されないのは、大変残念。VWが技術へのアクセスを認めないのであれば、(スズキの)株式はお返しいただくべきではないか」とコメント。

VWでは、今年9月スズキがフィアットから小型ディーゼルエンジンを調達するのは「提携合意に違反する行為」と指摘し、これを是正するよう通告した。

これに対してスズキはVWとの提携解消を一方的に発表するとともに、スズキは、ディーゼルエンジンの調達については今年1月にVWに伝えてあり、提携合意に反する行為はしていないと反論、通告を取り下げるよう求めた反論書をVW側に送付した。

これに対してVW側は提携違反通告を取り下げないと回答していた。資本提携の解消を巡って両社の関係は泥沼化してきた。