産業技術総合研究所は、田中化学研究所と共同で、酸化物中全遷移金属量の30%に安価で資源的にも豊富な鉄を用いた二種のリチウムイオン二次電池用新規酸化物正極材料を開発した。

今回開発した正極材料は、化学組成を最適化し、還元焼成を含む湿式化学製造法を用いて作製した。室温での初回充放電効率は、既存の正極材料並みの約80%にまで向上させることができた。

開発品は、約250mAh/g以上の高い初回充放電容量を確保しており、既存の正極材料並みの性能ながらレアメタルであるコバルトやニッケルを含まないため、電気自動車などのリチウムイオン二次電池の省資源化・コスト低減が図れる可能性がある。

技術の詳細は10月17〜20日に東京都江戸川区で開催される第52回電池討論会で発表する。