ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》

ダイハツから発売された、新型軽乗用車『ミライース』のインテリアデザインのオリジナルアイディアは当時入社2年目の女性だった。

技術本部課長の佐々木克典さんは、「インテリアはスケッチの段階で4案あり、そこから2案に絞って、最後の1案としました。この最後の1案が勝った理由は、デザイン画で一番テーマ性が強かったのです」という。「デザインは基本線と面でそのクルマの性格を訴えるもの。今回のテーマは“シンプル・クオリティー”なので、まずシンプルであること、そしてその中でもしっかりとした嫌味にならない主張があることということで決めました」。

このオリジナルアイディアは入社2年目の女性によるものだった。「ベテランは経験がある分、部品点数を減らすことやコスト低減など、求められる要素にとらわれ過ぎて絵が硬くなってしまう傾向がありました。彼女はそういったことは気にせずのびのび描いていたので、それが良かったのでしょう」。

インパネのセンタークラスターから助手席側エアコン吹き出し口に向かって流れるラインも、その女性デザイナーの案である。シンプルさだけでは、クオリティや味わいはなかなか出ない。それをこの1本の線で表現したのだという。「例えるならば、すっと立ち上がった時の服の動きのようなエモーショナルなものを表しています。このラインが無いと全体として固くなってしまうでしょう」。

このラインには副産物もあった。「今回は軽量化のため全体として薄肉化を施す方向にありました。ちょうどこのレリーフが、デザイナーの思いを生かしながら、強度的にも有効に使うことが出来たのです」。

ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》 ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》 ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》 ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》 ダイハツ ミラ イース《撮影 宮崎壮人》