中流動コンクリートを東九州道新津トンネルに適用 飛島建設

飛島建設は21日、施工の不確実性を解消し、施工の省力化も図れる「中流動コンクリート」を、東九州自動車道・新津トンネル工事の覆工コンクリート本体構造物に適用したと発表した。

同社では、トンネル覆工コンクリートの品質確保のニーズの高まりを受けて、施工の合理化や高品質化を目的に、天端部の締固め、打設管理、養生管理などの技術向上に取り組んできた。さらに高度化するため、施工面での取り組みに加え、打設するコンクリート配合も含めた総合的な対策として中流動コンクリートを導入した。

中流動覆工コンクリートはNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の各高速道路会社が2008年8月に制定した「トンネル施工管理要領(中流動コンクリート編)」に基づく。飛島建設は、トンネル延長2074mの東九州自動車道新津トンネル工事への適用を目指し、技術研究所での室内試験や、実大規模の型枠を用いた試験施工などの検討を経て、2010年6月から中流動コンクリートを適用した覆工コンクリート施工を開始した。

今年8月末までに1417m(約1万3700立方m)を超す実績を積み重ねた。新津トンネルでは混和材として石粉を選定した。通年施工を行い、季節ごと、環境温度によってコンクリートの粘性や流動性が変化することが分かったため、季節に対応した配合による施工を行った。

従来の中流動コンクリートは混和材(石炭灰、石粉=石灰石微粉末)を使うが、生コンクリート工場の設備による制約を受ける場合もある。このため、生コンクリート工場の設備による制約を受けない、または簡易な追加設備での製造が可能となる中流動コンクリートをコンセプトに、特殊な増粘剤添加による中流動コンクリートを開発。西日本高速道路の協力を得て、新津トンネル工事で実施工に初適用し、その有用性を確認した。