田中貴金属工業は、同社が提供する貴金属ジュエリーリサイクルシステム「リ・タナカ」で8月の金の買取実績が約1.9t、プラチナの買取実績が約0.17tとサービス開始以来、過去最高の月間買取実績を記録したと発表した。

同社の8月の1か月間に回収した金の買取実績は約1917.5kg、プラチナの買取実績は167.8kg、銀の買取実績が437.4kgで、金とプラチナの買取実績は、サービス開始以来最高の月間買取実績を記録した。

金の買取実績約1.9tは、2010年の金の月平均買取実績0.3tと比べると約6.25倍で、2010年年間の金の買取実績3.7tと比べると約半分を1か月間で達成した。

また、プラチナの買取実績約0.17tは、2010年のプラチナの月平均買取実績0.04tと比べると約4.36倍、2010年年間のプラチナの買取実績0.46tと比べると約3分の1を1か月で達成した。

金の国際価格は8月だけで250ドル以上上昇し、国内価格も31年ぶりの高値圏で推移している。金の国際価格は、年欧州諸国のソブリンリスクの高まりや米国の景況感の悪化から上昇し、4月に1トロイオンス1500ドルを、7月には1トロイオンス1600ドルを突破した。

8月は、米格付け会社が米長期国債の格付けを1段階格下げしたことを皮切りに、1か月間に1トロイオンス=1700ドルの大台を超え、1トロイオンス=1800ドルを突破し、1886.5ドルの史上最高値を記録した。

日本国内でも1ドル70円台後半という超円高の中、8月の金価格は2日の4053円/g(税抜)を底値に上昇を続け、8月23日には1980年9月以来、31年ぶりに4700円/gを超える4754円/gを記録した。

リサイクル価格も国内価格の上昇に比例して上昇している。貴金属ジュエリーで多いK18(18金)のリサイクル価格は、8月23日にリ・タナカサービス開始以来、最高値の3329円/gを記録した。

金価格が高値圏で推移することを背景に、世界全体の金のリサイクル量は増加傾向にあり、2010年にはリサイクル市場は、金の供給全体の約4割を占める主要な供給源となり、貴金属リサイクルに注目が集まっている。