今年6月、好意を抱く女性が運転するクルマを追い回し、茨城県ひたちなか市で追突事故を起こしてこの女性を負傷させたとして、傷害などの罪に問われている39歳の男に対する初公判が6日、水戸地裁で開かれた。被告の男は起訴事実の一部を否認している。

問題の事件は2011年6月22日の午前1時30分ごろ発生した。ひたちなか市津田付近の県道を走行していた乗用車2台が路外に逸脱。一方のクルマを運転していた飲食店に勤務する20歳の女性から警察に対して「客の男が運転するクルマに追い回されて事故を起こした。殺される」との通報が寄せられた。

もう1台のクルマを運転していた男は那珂市内から約5kmに渡ってこの女性が運転するクルマを追走。幅寄せや追突を行い、事故を誘発した可能性が高くなった。男は車両を現場に放置して逃走していたが、後に水戸市内で発見され、警察は殺人未遂容疑で逮捕している。

調べに対して男は「女性に対して好意を抱いていた」などと供述。この事故の数日前にも女性を追い回し、軽傷を負わせていたことが判明した。しかし、「殺意は無い」としたため、検察は殺人未遂事件としての立件は断念。傷害などの罪で起訴した。

6日に開かれた初公判で、被告の男は「追突は偶発的に起きたものであり、故意にぶつけたわけではない」と起訴事実の一部を否認。これに対して検察側は冒頭陳述で被告が事故後、知人に対して「故意に追突した」という内容の発言を行っていたことを明らかにした。

被告弁護側は「被告は故意に追突させたわけではない。傷害罪ではなく、自動車運転過失傷害罪が適当である」と主張している。