電子ビーム溶接材の図説

田中貴金属工業は8日、車載センサー部品の摺動接点に用いれられる電子ビーム溶接材の製品ラインナップを拡充したことを発表した。

同社は、今回新たに7種類の電子ビーム溶接材を投入。特性の異なる5つの貴金属材と、2つの銅系材料(ベースメタル)を用途に応じて組み合わせたもので、従来は1種類のみの製品展開だったが、今回のラインナップ拡充で合計8種類となった。

電子ビーム溶接材は、耐摩耗性や接触安定性が強く求められる摺動ブラシなどの車載材料や、電気・電子部品などの組立て用溶接接点材などに使用。特に今後普及が見込まれる電気自動車は、ガソリン車に比べて、多くの電力が必要となり、各種接点の開閉頻度が高まるため、接点部分により多くの負荷がかかる。

これまでは、コンタクトメタルとベースメタルの特性の違いから材料の組み合わせに制限があったが、今回のラインアップ拡充により、接点の要求特性に過不足なく適合する電子ビーム溶接材の提供を可能とした。これにより、電気自動車向けセンサーの材料コストは、最大約30%低減される。

同社は、電子ビーム溶接材の製品群を車載センサーの部品メーカーなどに販売。毎月1億円の売上げを目指す。