矢野経済研究所は、国内大容量キャパシタ市場調査を実施し、その結果をまとまた。

調査は6〜8月にかけてキャパシタ(電気二重層コンデンサ)メーカーやキャパシタ原材料メーカーなどに聞き取りなどで調べた。大容量キャパシタは、静電容量が1F(farad)より大きく、セル形状の捲回型(円筒型)や積層型(角型)のキャパシタでボタン電池形状のものは除く。

結果によると電気二重層キャパシタ(EDLC)は電力回生の手段として建機でも採用が進んでいる。海外では、自動車のアイドリングストップ向けでEDLCの採用が決定し、今後の波及にも注目される。

リチウムイオンキャパシタ(LiC)は、一部に瞬低補償装置での採用も見られるが、いまだ評価段階にあり、需要分野として確立しているものはない。ただ、自動車用途でアイドリングストップや二次電池の負担軽減の手段の一つとして期待されており、検討が進んでいる。

2011年度の市場規模は、メーカー出荷数量ベースで2784万個。前年度比4%増と拡大傾向が続く見込み。出荷の中心はEDLCで、LiCはまだ普及レベルに達していない。

需要分野が広いバックアップ用途が中心で、建機・重機でも採用が進んでいる。瞬間電圧低下補償装置ではLiCの採用拡大も見込まれるものの、大きな柱には育っていない。一部用途では価格競争が顕在化するものの、キャパシタメーカーの対応はまちまちで、必ずしも値下げ競争になっていない。

市場予測では、2013年頃まで3%程度で成長、その後は10%以上の伸び率を予想する。EDLCは、2013年ごろまで新規需要が立ち上がる見通し。LiCも2015年までには複数の需要分野が顕在化すると予測する。

期待されるのが車載用途で、キャパシタメーカーによって意見が分かれるが、電力回生と分散化電源でキャパシタの出番があるとみられている。