午前11時30分、Fニッポン第5戦鈴鹿の中止が決定された《撮影 遠藤俊幸》

台風12号の影響により、土曜の日程を全面キャンセルし、9月4日の日曜単日での開催を目指した「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦」。しかし、日曜の鈴鹿サーキットは強い雨に見舞われ、懸命のスケジュール調整が繰り返されたものの、午前11時30分にレース中止が決定された。

朝、一般車両に同乗してコースを視察した現在ランク1〜2位のアンドレ・ロッテラーと中嶋一貴(ともにトムス・トヨタ)は、ピットに帰ってくると、揃って「走るのは厳しい」旨を語った。「至るところに川とプールができている」(ロッテラー)。

コースの一部には土嚢が積まれるなどの対策も施されていたが、最終的には中止という判断になった。各陣営からも「この雨では仕方ない」との声。前日の土曜は風こそ強いが雨はほとんど降っていなかったのだが、台風が遠ざかった日曜になって雨が本格化、荒天のなかを駆けつけた熱心なファンには残念な結果に……(ピットウォークや特別トークショーが行なわれるなどはしたが)。

今季開幕戦の2位以降は不振の小暮卓史(ナカジマ・ホンダ)は、タイトル争いでの巻き返しを考えると「中止は痛すぎます」と、中止決定前に語っていた。挽回に向けてのセッティング見直し策の良否を実走確認できなかったことも痛手だろう。やはり中止決定前の段階の“雑談コメント”だが、小暮は「なんとか延期に……。F1日本GPの週の木曜とかどうですかね!? 注目も集まるでしょうし」と冗談まじりに話すほど、代替レースを切望していたのだが、これはファンとしてもぜひ望みたいところ。

パドック周辺からは、11月の富士スピードウェイでの特別戦「JAF GP 富士スプリントカップ」(SUPER GTとの共催)のFニッポンのレースをシリーズ戦に組み込めないだろうか、などの非公式談話も聞こえてきているが、Fニッポンのシリーズ運営団体JRPの白井裕社長は中止決定後の会見で「できれば代替開催をしたいが、現段階ではハッキリしたことは何も言えない」と話すにとどまった。今後の動きに注目したい(追記:鈴鹿サーキットからは「今回のレースの延期日程はございません」との旨が、チケットの取り扱い及び払い戻し方法とともに発表された)。

初王座を目指すロッテラーと中嶋一貴が同点で並び(優勝回数の差でロッテラーが首位)、前年王者ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル・トヨタ)が3点差で追う形勢のまま、シリーズ次戦は9月25日決勝の宮城県・スポーツランドSUGO戦となる。

朝、激しい雨のなか、コースを視察してきたロッテラー。雨が得意の彼がこのポーズでは……《撮影 遠藤俊幸》 インパルの星野一義監督も、この雨にはお手上げポーズ《撮影 遠藤俊幸》 ヘアピンコーナーでは、土嚢を積んでの対応なども行なわれていたが《撮影 遠藤俊幸》 屋根下に陣取る観客にとっては、とにかく残念な中止決定。ピットレーンでは、併催のF3の中止が決まり、スタッフが撤収に動き出しているところ《撮影 遠藤俊幸》 土曜日のメディア向けサタデーミーティングには、ナカジマレーシングの中嶋悟監督(右)、小暮卓史(中央)と中嶋大祐(左)の両選手が参加。巻き返しを狙っていただけに中止は無念《撮影 遠藤俊幸》 金曜に鈴鹿市内のブラジル人学校を訪問したオリベイラ(同国出身)のピットには、素敵な応援旗が飾られていた《撮影 遠藤俊幸》 中止決定直後、各チームはピットウォークのための準備にあたっていた《撮影 遠藤俊幸》 中止決定後には特別トークショーも開催され、ドライバーたちが来場したファンに感謝の意を述べた《撮影 遠藤俊幸》 中止決定後の記者会見にはランク上位3名と、JRP白井社長が出席。左から白井社長、中嶋一貴、ロッテラー、オリベイラ《撮影 遠藤俊幸》 こちらは土曜日の鈴鹿。走行全面キャンセルが前日のうちに決まっていたため、各チームはピット練習などに時間を費やしていた《撮影 遠藤俊幸》 インディジャパン参戦が決まった武藤英紀が参戦決定会見を実施。8月のFニッポンもてぎ戦スポット出場経験も活かしての健闘を誓った《撮影 遠藤俊幸》