本来、加入していなければならないはずの自賠責保険に入らないで運転した事故、いわゆる無保険車の事故に対する保険金の支払いが年間約500件、15億円に上ることがわかった。

国土交通省保障制度参事官室が昨年1年間に支払った無保険車の賠償金は479件で、15億4700万円だった。1件平均322万円で、自賠責保の傷害補償の上限は120万円であることを考えると高額だ。

09年は、543件で18億1000万円(平均333万円)。08年は、550件で14億7800万円(平均268万円)の支払いがあった。

自賠責保険は強制加入だが、保険に加入していなくても被害者の保護を考えて、政府が保障する形で加害者の賠償を肩代わりして支払う。最終的には加害者に請求されるが、回収が進んでいないのが現実だ。

賠償金の財源は、自賠責保険の加入者の保険料が当てられ、無保険車の加入が急がれるところだ。ただ、参事官室は、無保険者加入の有効な手段を探しあぐねている。

同室事故対策係は、自賠責制度のPR事業をする団体に補助金を出していたが、今年度はその制度が廃止された。無保険車を加入に導く対策は、9月中実施されるポスターに掲示などのPRにとどまる。