三井化学は、大阪工場でプロピレン法IPA(イソプロピルアルコール)プラントを停止し、フェノール・チェーンで生産されるアセトンを原料とするアセトン法IPAプラントを新設すると発表した。

IPAは塗料・インキ分野を中心に使用される基礎的な汎用溶剤で、環境負荷の少ない溶剤としてアジアなどで需要の伸張が見込まれている。しかし、原料であるプロピレンは今後需給の逼迫から価格の上昇が見込まれている。特に、石化原料のライトフィード化が進展している欧米では今後もプロピレン価格の高騰が継続する見通しで、欧米メーカーのアジア向けIPA輸出は、大幅に減少する見込み。

同社はIPAの製造法を既存のプロピレン法から、独自開発した高活性触媒を使用したアセトン法に転換する。これにより、プロピレンの需給の影響を受けず、IPAを国内やアジア市場に安定的に供給する体制を構築する。

大阪工場には、年産6万tのアセトン法IPAプラントを新設する。投資額は約30億円で2013年4月から営業運転を開始する。