「グッドデザインエキスポ2011」(26〜28日、東京ビッグサイト)《撮影 大野雅人》

2011年度グッドデザイン賞の2次審査会場を一般公開するイベント「グッドデザインエキスポ2011」が26〜28日、東京ビッグサイトで開催され、約2000点におよぶデザインの“いま”を見ようという人たちで会場は連日混雑した。

モビリティという枠では、自動車メーカーなどが出展するクルマや関連商品などに注目が集まっていたが、同様に自転車関連にも熱い視線が注がれていた。そのなかの4アイテムを紹介しよう。

『iPhone4』を自転車に取り付けるスタンドと音量を増幅させるスピーカーが一体化した「Horn Bike」(2980円)は、背面に調節可能なベルトによってハンドルにiPhoneを好みの角度で固定できる。ラッパの原理を利用したスピーカーからは、通常のiPhone音量の約13db増幅された音が出てくるという。

クルマの運転に近いスタイルでサイクリングできる3輪自転車「ビクター・カーティング」(2万〜3万6000円)は、メインフレームの前後の長さが調整可能で、乗り手のサイズに合わせたベストポジションで乗ることができる“前漕ぎ自転車”。低重心で安定感があり、従来の自転車とは違ったハンドリングなどが楽しめるという。

「ハンドバイク」(50万〜70万円)は、その名のとおり手で漕ぐタイプの3輪車。両手でクランクを回し、その回転がチェーンを介して前輪を回すというもの。「イージー&ファン」というコンセプトのもと、手で漕ぐ新鮮な感覚と高いスポーツ走行性を楽しめる、まったく新しい乗り物として開発された。

最後は駐輪アイテム。移動式縦型サイクルピットシステム「PEG」(8万5000円)は、キャスターが付いた省スペース型駐輪機で、自転車を水平から75度の角度で立てかけられる。自転車を縦に置き、キャスター付き本体を転がすことで、エレベーターなどでスムーズな出入りができるという。

この4アイテムをはじめ、生活用品・建築物・ライフスタイルなどさまざまなデザイン約2000点のなかから大賞が決まるのは11月前半とのこと。今年のグッドデザイン賞の審査委員長を務める深澤直人氏は、「適正」という言葉を強調する。

「東北大震災などの経験によって、我々の生活をはじめものづくりへの考え方や価値観が変わろうとしている。デザインを“視覚的な良さ”としてとらえるのではなく、これからの生活に本当に必要なものであるかどうか、まさに“適正”が問われる時代。グッドデザインエキスポもそうした意味で重要な役割を担っている」(深澤氏)

iPhone4を自転車に取り付けるスタンドと音量を増幅させるスピーカーが一体化した「Horn Bike」(2980円)《撮影 大野雅人》 iPhone4を自転車に取り付けるスタンドと音量を増幅させるスピーカーが一体化した「Horn Bike」(2980円)《撮影 大野雅人》 クルマの運転に近いスタイルでサイクリングできる3輪自転車「ビクター・カーティング」(2万〜3万6000円)《撮影 大野雅人》 手で漕ぐタイプの3輪車「ハンドバイク」(50万〜70万円)《撮影 大野雅人》 手で漕ぐタイプの3輪車「ハンドバイク」(50万〜70万円)《撮影 大野雅人》 移動式縦型サイクルピットシステム「PEG」(85000円)《撮影 大野雅人》