現在のモン・サン・ミッシェル

フランス観光開発機構は8月24日、モン・サン・ミッシェルへの受け入れ態勢とアクセスが2012年4月28日に一新されることを発表した。

フランス西部、ノルマンディー地方のサン・マロ湾に浮かぶモン・サン・ミッシェルは、修道院へ向かう巡礼者の安全を確保するために、19世紀末に堤防が建設された。しかしこの堤防が潮流をせき止めてしまったために、島の周囲に砂が堆積し、近年は陸続きに近い状況になってしまっている。そのため現在、海洋環境復元工事が進んでいる。

研究は1995年から始まり、2005年に起工された。すでに2009年には、湾に注ぐクエノン川の河口にダムが建設されており、海洋環境を少しずつ元の姿に復元している。今回発表された変更は、それに続くものだ。

現在島側に用意されている駐車場は、大陸側に移設される。4150台収容可能なこの駐車場には、観光インフォメーションセンターが置かれるという。観光客はここから750m離れたシャトルバスのターミナルまで、3つのルートが用意された遊歩道で移動することになる。

ターミナルから島までは、「ル・パスール」と名づけられたシャトルバス、「ラ・マランゴット」と呼ばれる馬車、徒歩のいずれかで島に向かうことになる。この他、身障者や地元住民・勤労者のためにミニバスの「ラ・モントワ」、国鉄ポントルソン駅からの直行バスも用意される。

今回の変更と同時に、モン・サン・ミッシェルでは新しい通路の建設が始まる。現在の堤防の東側に作られる全長1085mのこの通路は、島側の水上760mの部分が板張りの橋になっている。橋を渡った観光客は、長さ120mの浅瀬を歩き、島に到達することになるという。

この通路が完成するのは2014年と予定されており、すべての工事が完了するのは2015年。モン・サン・ミッシェルは4年後、本来の姿を取り戻すことになる。

現在のモン・サン・ミッシェル 新通路の完成予想図 シャトルバス「ル・パスール」(予想図) 馬車「ラ・マランゴット」(予想図)