シボレー カマロコンバーチブル資料画像

5代目『カマロ』に待望のコンバーチブルが加わった。左ハンドルのみの設定で、そのロングノーズに収まる心臓は直噴3.6リットルV6、308ps/37.7kgm+6AT。V8と違って、レギュラーガソリンで乗れるところもV6モデルならではだ。

アメリカ車のコンバーチブルはボディがユルい…そんな常識は過去のこと。徹底したボディの補強が行われ、ストラットタワーバー、トランスミッションサポート、ドライブシャフトトンネルブレースなどを追加。さらにAピラーに内蔵したハイドロフォーム製法のチューブやウインドフレームの強化部材の追加による振動騒音低減にまで手が入っているから恐れ入る。それで車重増は130kg。なかなかやるじゃないか!

「約20秒でフルオーブンになる」キャンバストップはフル電動ではないものの(開けるにはあらかじめ幌カバーを外しておく必要がある)フルオープンにして走り始めれば、まさしくアメリカンコンバーチブルの世界に浸り切れる。

キャビンへの風の巻き込みは少なくないが、このV6でも怖いほどトルクが豊かで、ガスペダルを深々踏めば血の気が引く怒濤の加速を披露する。ボディ剛性にもまったく不満はない。

アメリカンV6は「回せ回せ」と訴えてくるタイプでもあり、レスポンスよく、高回転までストレスなく回るから痛快だ。6ATとの相性もばっちり。ユルさのない俊敏な変速がスポーティだ。

さすがにクーペよりほんの少しユルい操縦性はむしろ気持ち良く(それでもグイグイ曲がるが)、安定感も文句なし。しかも乗り心地は20インチのサマータイヤを履いているにもかかわらず、想像以上に快適だった。

ところで、後席に乗ってみて意外なことに気づいた。コンバーチブルの後席は大人にギリギリの空間だが、犬用シートベルトで安全を確保したた愛犬を乗せるのにちょうどいいスペースでもあるのだ。ゆったり流すのが絶対条件だが、風を受けて気持ち良さそうにオープンエアドライブを楽しむ、アメカジのドッグウェアで決めた大型犬…あたりの視線を釘付けにできること請け合いである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
ペットフレンドリー度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。オーディオ評論、ペット(犬)、海外旅行関連のウェブサイトも手がける。

写真で見るよりワイドなボディだが、意外なほど小回り性はいい。よりスタイリッシュなのはフルオープン時。《撮影 青山尚暉》 迫力のフロントマスク。RSのマークが付く。《撮影 青山尚暉》 斜め後ろから見ても破綻のないオープンスタイリング。全長4840mm×全幅1915mmと全長は短め。《撮影 青山尚暉》 キャビンは安全装備も充実。ヘッド&トルソー・フロント サイド エアバッグも完備。《撮影 青山尚暉》 日本仕様も左ハンドルのみ。ナビはオプション。クローズド状態だと、後方視界は限られる。ステアリングにはマニュアルシフト用のタップシフトが備わる。《撮影 青山尚暉》 スポーティな2眼メーターの速度計は240km/hスケール。回転計のレッドゾーンは7000回転からと、エンジンは高回転型。《撮影 青山尚暉》 各種計器類が並ぶセンターコンソール。男の仕事場を思わせる。《撮影 青山尚暉》 後席は+2だが、短時間なら大人が座れないでもない。バケットタイプなので、犬を乗せる際は座面が平らになるよう工夫したい。《撮影 青山尚暉》 幌を上げたときのスタイリング。クーペとは一味違う、低さを強調したデザインだ。《撮影 青山尚暉》 フロントフェンダーのスリットはダミーデザイン。《撮影 青山尚暉》 タイヤは前P245/45R20、後P275/ 40R20サイズのサマータイヤ。意外なほど乗り心地がいい。《撮影 青山尚暉》 直噴のV6エンジンは308ps、37.7kgm。レギュラーガソリン仕様なのが嬉しい。《撮影 青山尚暉》 トランクルームは幌を上げた状態なら、2人分の旅行荷物を呑み込む必用十分なスペースがある。オープンにすると狭まるのは仕方がない。《撮影 青山尚暉》