マツダ デミオSKYACTIV に搭載されている「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」《撮影 宮崎壮人》

マツダのコンパクトカー『デミオ』に設定された新エコグレード「13-SKYACTIV(スカイアクティブ)」。さまざまな新基軸が盛り込まれたこのクルマのなかでもちょっと注目したいのが、インパネの右側に備えられた「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」である。

i-DMの機能は大きく分けると2点。燃費、アイドリングストップ時間などエコドライブに関する情報表示と、どれだけうまく、スムーズに運転ができているかの採点だ。1番目は今どきのクルマではもはや珍しくない、エコカーには必須の装備と言えるものだ。面白いのは2番目の、ドライビングに関するティーチング機能だ。

i-DMの上部にある扇形のメーターには、ドライビングの状態が表示される。エコカーならふんわりノロノロ運転ほど評価が高いのかと思いきや、i-DMの評価軸は異なる。もちろん燃費を狙ったふんわり運転は操作ミスが少なくなるため高評価を得やすいのだが、基本的にはスピードよりドライビングの“巧さ”のほうを見るシステムになっているのだ。

エコ走行をしているときは扇形中央が緑の「マイルド」に、ハイペースでもスムーズな運転の場合は青く「スマート」に光る。ブレーキ、アクセル操作に問題があったときは右側に、ステアリング操作をミスしたときは左側に、ミスの量に応じて白色LEDのゲージが出る。

「たとえばスロットルの場合、踏み込み量だけでなく、踏み込み速度やアクセル開度の変化も見ます。たとえノロノロ走っていても、急にアクセルを開いたり、アクセル開度を頻繁に変えていると評価が低く、狙ったトルクを踏み込み一発で出してやるほうがエネルギー効率がいいということで評価も上がるんです。ステアリングもクルマの荷重移動を利用して切る量を少なく、操作速度もゆとりを持つことを重視したほうが点が伸びます」(マツダ関係者)

実際に運転してみると、高評価を獲得するのは意外に難しかった。当日は霧雨で視界が悪かったという不運もあったが、山岳路を少しハイペースで走った場合、S字コーナー進入のかなり早い段階でコーナーのイン側につかないと、次のコーナーでステアリングの操作量が増えてしまい、扇形の左側ゲージに白い表示が出てしまうのだ。

「物理操作量だけでなく、車輪の加速度センサーなども駆使して、結構高度に評価するシステムを作れたと思います。しなやかな運転というものをどう定義するかということについては、とくに真剣に検討しました。ゆっくり走りさえすればエコという先入観を排除したかったからです」(マツダ関係者)

デミオ13スカイアクティブを試乗する時は、i-DMのディスプレイもぜひ一瞥しておきたいところだ。

マツダ デミオSKYACTIV に搭載されている「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」《撮影 宮崎壮人》 マツダ デミオSKYACTIV に搭載されている「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」《撮影 宮崎壮人》 マツダ デミオSKYACTIV《撮影 宮崎壮人》 マツダ デミオSKYACTIV《撮影 宮崎壮人》 マツダ デミオSKYACTIV《撮影 宮崎壮人》