海江田万里経産相(23日・衆議院)《撮影者 中島みなみ》

海江田万里経済産業相は28日の会見で、菅内閣総辞職の日まで大臣の職を辞めることなく継続することを明らかにした。閣僚が早期辞職することで菅内閣退陣を促し、海江田氏にとっては存在感を示す絶好の機会だったが、ついにその日は訪れなかった。

海江田氏は自身の進退について問われ、短く「辞任はしない」と答えた。

海江田氏は九州電力玄海原発再稼働問題を巡り、菅直人首相と対立。7月7日の参議院予算委員会で「いずれ時期が来たら私も責任を取る」と述べ、経済産業大臣の辞任を示唆した。

また、同月11日の衆議院東日本大震災復興特別委員会では、辞意の理由を問われ、「(玄海町・岸本英雄)町長に与えた恥に責任を取らないといけない」と、説明した。米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが、代表作『菊と刀』の中で日本文化を「恥の文化」と評したことを引き合いに、その座に固執し続ける菅首相を皮肉ったものだ。だが、海江田氏も結局、菅首相と歩調を同じくすることとなった。

辞任を撤回するとなると、改めて玄海町長への説明が必要となるが、そのことを問われた海江田氏は、「今は仕事をやらないといけないので、辞職をするときに説明する」と話した。

さらに、去就にこだわる記者に辟易した様子で「みなさん、政策のことを聞いて下さいよ、ぜひ」と、述べた。ただ、代表選出馬に向けた準備入っていることを強調したその一方で、代表選出馬は「正式には27日から手続きがあるので、そこに向けて政策を詰めている」と、明確にはしなかった。