新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9日、2011年度の新規プロジェクトとして実施する「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」の助成先、委託先として8法人6件を採択した。

今回、再生可能エネルギーの大量導入時に電力系統に生ずる影響を対策するための徹底した低コスト化、長寿命化、安全性を追求した蓄電システムの開発委託先を募集した。大規模な定置用蓄電池に必要な劣化診断システムの研究開発についても公募し、審査した上で、決定した。

太陽光発電、風力発電等再生可能エネルギーの大量導入によって生ずる影響を対策する有力な方法の一つに、蓄電システムを用いた対策が検討されている。プロジェクトでは、多用途展開や海外展開も見据えて徹底した低コスト化、長寿命化、安全性を追求した蓄電デバイス、蓄電システムの開発によって国際競争力の向上を図ることを念頭に、系統安定化用蓄電システムを開発する。これによって日本の再生可能エネルギーの利用拡大に貢献する。

具体的には「余剰電力貯蔵」と「短周期の周波数変動に対する調整」を対象に、送電系統に接続する効率80%以上、蓄電規模数十MWh〜数GWhを想定した蓄電システムを開発する。さらに、系統安定化用蓄電システムが将来円滑に普及するために必要な取り組みを、共通基盤研究として実施する。

「短周期周波数変動補償のためのネットワーク型フライホイール蓄電システムの開発」はサンケン電気に委託する。「大規模蓄電システムを想定したMn系リチウムイオン電池の安全・長寿命化基盤技術開発」はNECとNECエナジーデバイスに委託する。

「安全・低コスト大規模ハイブリッド型蓄電システム技術開発」は日立製作所と新神戸電機、「低コスト・高性能リチウム二次電池を用いた大規模蓄電システムの研究開発」は三菱重工にそれぞれ委託する。