5000mSv/hの測定場所を説明する松本純一原子力・立地本部長代理《撮影者 中島みなみ》

東京電力福島第一原発1号機の原子炉建屋内で2日、5000mSv/h以上の高い放射線量を示す場所がみつかった。建物内の放射線量としては、過去最高となる。

高線量の場所がみつかったのは、原子炉建屋の空調機室にある非常用ガス処理系(SGTS)トレインの前付近。「放射線量が高すぎて、遮蔽をしても作業ができない」(松本純一原子力・立地本部長代理)として、現在は立入禁止区域となっている。

部屋は原子炉建屋2階にあり、放射性物質の排気を行うための空調設備が設置されている。原子炉格納容器のドライウェル側とウエットウェル側の排気菅(ベントライン)の合流点がある場所だ。

さらにその先は屋外の主排気筒に通じている。その主排気筒の基礎部分では昨日、放射線量の10000mSv/h以上が放射線が測定されたばかり。そこは屋外における過去最高の放射線量だった。

「主排気筒と同じ、ベントで大量の放射性物質が流れた影響が残っている」(前出・松本氏)と、推測する。

空調機室内には排気ファンを回す空調機のほかに、汚染された空気を外気に放出する前に放射性物質を吸着するための設備がある。このチャコールフィルターやHEPAフィルターを組み込んだ装置がトレインだ。

原子炉内の状況を確認する調査として、9人の作業員がパックボット(Packbot)を使って測定を行っている同日11時に発見された。

屋外の主排気筒に繋がる場所ではあるが、原子炉内の状況を確認するため以前から計画された測定で、屋外の高線量の場所が見付かったために調査をしたわけではないという。

パックボットの線量計では最高5000mSv/hまでしか計測できず、今回の測定では、測定限界をどのくらい上回っているかは不明だ。

作業員は部屋に繋がるタービン建屋側の階段からロボットを有線遠隔操作していたため大量の被曝は避けられた。線量は0.2mSv/hと、ごくわずかだった。