ヴィッツのエンジンやミッションはどこにいったのだろうか、というくらいつぶれている《撮影 中尾真二》

トヨタ東富士中央研究所にはバリア衝突、Car to Car衝突、ロールオーバー実験などができる巨大な実験施設がある。そこで、報道陣向けに車両同士によるオフセット衝突の公開実験が行われた。

実験内容は1000ccのヴィッツと2500ccのクラウンの実車による、オフセット衝突だ。オフセット率はヴィッツの全長の55%となっている。ヴィッツ側にとっては過酷な条件だが、実験の目的は「コンパティビリティ」の確認だそうだ。コンパティビリティとは、衝突時に自車の乗員だけでなく相手の車の乗員へのダメージも少なくするという考え方だ。

クラウンとヴィッツによるオフセット衝突の実験は、衝突時の速度はともに50km/hで行われた。衝撃や車のダメージは、ヴィッツのほうが甚大であった。オフセット衝突なのに、ヴィッツの前面はほとんどつぶれてしまっている。またぶつかって跳ね飛ばされたヴィッツは反回転してクラウンと同じ向きで停止するほどだ。

しかし、ドアの開閉は人手で可能であり、ルーフにしわが寄ってしまったが、Aピラーはほとんど変形せず、ニーエアバックも正常に作動し、ダミー人形がはさまれることもなかった。

実験は、グレードや車格が違う車でも同じように乗員を保護するという性能(コンパティビリティ)を確認するものだったが、両車ともドアの開閉が可能で、運転席、助手席ともに生存空間は確保されていた。

担当者に聞いたところ、衝突実験にはガソリンは入れないが、代用の着色した液体をタンクに入れておくそうだ。これは、ガソリン漏れの有無やどのように漏れるかを確認するため。また、エンジンはかけないが、電装品をONにするためイグニッションはONの位置で行う。

衝突テストレーンでは、正面衝突から真横からの90°までさまざまな角度からの衝突テストができる《撮影 中尾真二》 ロールオーバーの試験は、スライドの斜面を転げ落ちるテストとを行うエリアの他、真横に車を転がすテストができる設備もある《撮影 中尾真二》 衝突エリア。撮影用の照明機器と下からの撮影も可能なように中央はガラス張りになっている《撮影 中尾真二》 さまざまな角度のレーンが見える。今回は正面からの衝突となるので写真左右から車がくる《撮影 中尾真二》 奥に待機しているヴィッツ《撮影 中尾真二》 衝突連続写真(衝突直前)《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 【トヨタ 安全技術 体験会】クラウンとの衝突でもヴィッツの生存空間を確保 《撮影 中尾真二》 衝突後の調査、データ収集、そして清掃処理とエッジ部分のテーピング作業も行う《撮影 中尾真二》 クラウン。ドアがゆがんでいるが、ピラーはそうでもない《撮影 中尾真二》 クラウンの左側。クラウンは衝突地点を中心に回転するような動きだった《撮影 中尾真二》 クラウンの助手席側。見た目のダメージはあまりない。エンジンルーム、フェンダーまでで衝撃を吸収できている《撮影 中尾真二》 クラウンの運転席側《撮影 中尾真二》 ヴィッツ。衝突後は弾き飛ばされるように反回転して、走行してきた方向を向いている《撮影 中尾真二》 ヴィッツの助手席側。フロントはクラウンより激しくつぶれているが、助手席側ドアより後ろはそれほどでもない《撮影 中尾真二》 運転席のドアは無事に開閉できた《撮影 中尾真二》 ダミーの顔にどうらんを塗っておいて、エアバッグが有効に顔面保護をしているかをチェックしている《撮影 中尾真二》 ニーエアバッグが作動している。空間も確保されているので運転手が脱出できないということはなさそうだ《撮影 中尾真二》 ルーフは波打ってしまった《撮影 中尾真二》