リクルートのじゃらんリサーチセンターは、全国約1万5500人の宿泊旅行者を対象に、「じゃらん宿泊旅行調査2011」を実施した。

調査は、観光などを目的とした宿泊を伴う旅行実態を把握するために行っているもので、出張・帰省・修学旅行などを除いたマーケットの動向を調べた。今回は2010年度(2010年4月〜11年3月)の国内での宿泊旅行の実態について、行き先や回数、旅行費用などを調べた。

それによると2010年度の「宿泊旅行実施率」は前年度比で3.6ポイント減の56.7%となった。3月11日に発生した東日本大震災の影響を除いた試算でも57.1%にとどまる。「延べ宿泊旅行者数」は約1億5020万人、前年度比7.5%減、延べ宿泊数は約2億4686万泊、同7.8%減となった。

宿泊旅行にかけられた「費用総額」(推計)は約7兆円、同8.5%減となった。1回(大人1人あたり)の「宿泊旅行費用」は前年度より400円減少し4万6900円だった。

「延べ宿泊旅行者数が多い旅行先」は、1位が東京、2位が北海道と前年と同じ。「延べ宿泊旅行者」増加率のトップは、平城遷都1300年祭のあった奈良県で28.7%増となった。

「一人旅」は6年連続増加して13.1%だった。「小学生以下の子連れ家族旅行」の構成比は微増し、12.8%だった。

都道府県ランキングでは、「リピーター率」が最も高かったのは東京で、「初回訪問者率」トップは高知だった。旅行先選択理由で「クチコミなどで評判が良かった」のトップは沖縄。「おいしい食べ物が多かった」の評価では高知がトップを堅持、2位が宮城、3位が石川だった。

一方、日本大震災から約1カ月後の4月20日時点での年内中の旅行意向は65.1%だった。前年度1年間の旅行先実態を、旅行意向が大きく上回ったエリアは沖縄と、東北3県(青森県・秋田県・山形県)だった。