走路逸脱対応支援PCS

トヨタ自動車は21日に東富士研究所(静岡県裾野市)で、新たなプリクラッシュセーフティ(PCS)システムとして、高速走行時でも走路逸脱による衝突を回避する技術を公開した。

走路逸脱によるガードレールや電柱などの工作物、さらに対向車との衝突よる事故を回避する狙い。ブレーキのみならずステアリングも統合制御することで、車両を安全な方向へ誘導し、停車させる。

同日の技術公開では左にカーブするガードレールの模型を路上に配置し、80km/hでガードレールに向けて直進する設定とした。アラームが鳴った後もブレーキを踏まずに直進を続けると、自動ブレーキがかかるとともにステアリングが左に切られて衝突が回避され、車両は停止した。

トヨタの調査によると、乗車中の死亡事故では走路逸脱が原因と見られる工作物への衝突および車両との正面衝突が約6割を占めている。走路逸脱防止を支援する技術で、死亡事故の減少につなげていく。実用化には数年を要す見込み。

現状では80km/h以下で制御できるが、開発担当者は「高速道路内での事故防止につなげるため、将来は100km/h程度でも制御できる技術としたい」と実用化段階での目標を示した。

走路逸脱対応支援PCS