ルノー メガーヌ プレミアムライン《撮影 宮崎壮人》

いつもは1人か2人で乗ることが多くて、荷物をたくさん積みたい。というユーザーには、新型『メガーヌ』はあまりオススメできないクルマである。リアゲートを開けて、後席を倒そうと試みた瞬間に、「エッ!」と驚くべき光景になるからだ。……ハッキリ言おう。手でギュウギュウと押してようやく倒れる上に、とんでもない段差がついたままなのである。

でも! あなたがコンパクトカーへのダウンサイジングを考えていて、大事な家族を後席に乗せることがあり、街中から長距離ドライブまでをこの1台でこなしたい。というならば、メガーヌは自信満々でオススメできるクルマである。「プレミアム」と「GTライン」の2グレードのうち、とくに「プレミアム」は最高だ。
 
運転してる方は、粘り気のある加速と沈み込むような安定感で心地いいし、同乗している方は、とにかくシートのクッションが絶妙で、まったく揺すられないし疲れない。これは開発方針で、「シートは畳むことよりも、安全に快適にしっかり座ってもらうこと」を優先した賜物だ。
 
さらに、安全装備は最新のESP(横滑り防止装置)が付くのはもちろん、先代より数が減ったエアバックも完備。ここでも「エッ? 減ったの?」と驚くけれど、これはケチったのではなく、エアバッグのいらない設計に進化したということだ。ルノーではもう、エアバッグの数を自慢するなんて古いのである。
 
なにより、新型メガーヌのデザインはカッコいい。クーペ風を強調したルーフラインだけど、室内は予想以上にゆとりがあるところもステキだ。欧州では、2011年のコンパクトクラス販売No.1を穫りそうだという、旬なメガーヌに注目してほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2010-2011等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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