昭和電工は、ハイブリッド自動車の駆動モーターや自動車の電動パワーステアリング、ハードディスクドライブのボイスコイルモーターなどに使用されるネオジム系レアアース磁石の原料である磁石用合金の生産能力を増強する。

中国江西省にある合弁会社の生産能力を月内に現在の年産2000tから3000tに5割引き上げる。これにより中国で同社の磁石合金の生産能力は、内モンゴル自治区包頭の合弁子会社の年産1000tと合わせて、年間4000tとなる。

自動車向けネオジム系レアアース磁石は、高温下での磁力特性を確保するために希少元素であるジスプロシウムを少量添加する必要がある。この元素は、イオン吸着鉱と呼ばれるレアアース鉱石に含まれており、江西省を中心とする中国南部に偏在している。

現在の合弁会社の中国側パートナー2社は、イオン吸着鉱の鉱山と分離精製、金属製錬工場を保有する中国国内トップクラスのレアアースメーカーで、昭和電工は両社とのパートナーシップによって今後需要の伸びが見込まれる高性能ネオジム系レアアース磁石用合金を安定供給する。

さらに昭和電工は、これらレアアースの資源保護や有効活用の観点から今後、磁石用合金に含まれるジスプロシウムの添加量削減にも取り組んでいく構え。