プジョー 508SW

7月11日より国内での販売が開始される『508』。プジョーの「50X」番台は、日本でもその姿をときおり見かけることもあった『505』(〜1992)から絶えて久しいが、508で久しぶりの復活となった。

位置づけとして、対内的には、パーソナルなミドルセダンの『407』と本国ではショーファーとしても使われていた『607』という両モデルの後継、そして対外的には、Dセグメントを中心とした400万円前後の欧州車がライバルとなる。

デザインは「新しいプジョーのデザインアイデンティティであるフローティンググリルを採用。ヘッドライトも小ぶりになり、カタマリ感と端正な美しさを目指した」と説明するのはプジョー・シトロエン・ジャポンの広報部長、吉田訓啓氏。

パッケージ面でも407で不満の声もあったという居住性を改善、「ホイールベースを407比で90mm延長し後席膝元の空間は53mm拡大、室内空間では607とほぼ同等の広さを実現した」(吉田氏)という。一方、407のデザイン的な特徴でもあったフロントのオーバーハングを短縮し、リアを延長しデザイン的なバランスを取りつつ、荷室容量も拡大している。トランク容量はセダン515リットル、SWは560リットルで407セダン/SWよりもそれぞれ108リットル/112リットル大きく、クラスでもトップレベル。

デザイン・パッケージングだけでなく空力面も考慮されており、セダンでCd値は0.26、SWは0.28を達成した。

これらパッケージング面とともに強調されたのは品質の向上だ。「部品品質・組み立て品質・見た目品質でもクラストップレベルを目指し、開発段階で200万kmにおよぶロードテストを行った。またリア回りの遮音にも特に取り組んで後席回りの居住性にも配慮した」と吉田氏は説明する。

大柄なボディとコンパクトなエンジンという組み合わせで訴求するVW『パサート』が真正面のライバルということになるだろうが、『3シリーズ』や『Cクラス』などの同価格帯ドイツ車に比べて余裕のある居住性と1.6リットルエンジンの経済性で訴求する一方、新しいデザインCIの採用や品質感の向上をアピールすることで国産高級車のセグメントにも食い込む構え。

もちろんすでに国内累計販売5000台を数える407のオーナーにとっては、新デザインをまとい、居住性と燃費というネガを潰してきた508の登場は気になるだろう。ただし、407では販売の半数以上(56%)を3リットルV6が占めた。508には本国にもV6エンジンの設定はなく(欧州での販売はディーゼルが9割を占める)、BMWとの共同開発による1.6リットルターボの出来に納得できるかが鍵になりそうだ。

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