6月29日午後10時15分ごろ、埼玉県さいたま市南区内の市道で、車いすに乗って道路横断していた38歳の女性に対し、進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は収容先の病院で死亡したが、搬送決定までに12の病院から受け入れを拒絶されたという。

埼玉県警・浦和署によると、現場はさいたま市南区曲本付近で幅員約5mの直線区間。横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。女性は車いすに乗った状態で横断歩道を渡っていたところ、進行してきた乗用車にはねられた。

通報を受けたさいたま市消防局の救急車は事故から約10分後に現場へ到着したが、さいたま市周辺にある12の病院は「専門医がいない」などの理由で受け入れを拒否。搬送先が決定したのは事故から約2時間40分後だった。

女性は病院への搬送後に容態を急変させ、翌30日午後に骨盤や腰骨の骨折に伴う出血性ショックが原因で死亡した。警察ではクルマを運転していた同区内に在住する73歳の男性から自動車運転過失致死容疑で事情を聞いている。

調べに対して男性は「横断していることに気づくのが遅れた」などと供述しているようだ。警察と消防では、受け入れ拒否に至った経緯についても調べを進めている。