アストンマーチン ヴィラージュ《撮影 宮崎壮人》

6月30日より販売を開始したアストンマーチンの新型『ヴィラージュ』。価格帯、走りの質、ともにフラッグシップスポーツの『DBS』と、エレガントGTの『DB9』のちょうど中間に位置する。デザインについてもこれがあてはまる。

「DBSの獰猛さ、DB9のエレガンスを上手く中和させたのがヴィラージュのデザインなのです」と語るのは、アストンマーチン・アジア・パシフィックの寺嶋正一オペレーション・マネージャー。寺島氏にヴィラージュのデザインのポイントを聞いた。

特に個性を主張するのがフロントデザインだ。「ヘッドライトの下部に、他のモデルにはない張り出しを持たせています。“ライトキャッチャー”と呼んでいるのですが、その名の通り、光の加減によって彫りの深い表情を生み出しています。ヘッドライトではポジションランプにLEDをライン状に配置し、個性的な表情を作り上げました」

アストンマーチンのアイデンティティでもあるフロントグリルについては、「『177(One-77)』のデザインを踏襲したものとなっています。また、ロアグリルは他のモデルと比べても最もワイドにデザインされています。スポーティさの演出と同時に、カーボンセラミックブレーキの冷却にも効果があり、デザインと実用を両立しているのです」と説明する。

サイドフェンダーに設けられたメタリックパーツは、シャープさを演出するためアストンマーチン史上、最も長いサイズとなった。さらにLEDを配置し未来的な上質感を備えた。

フロントがエレガンスだとすると、リアは筋肉質なイメージだ。フロントフェンダーから続く曲面のラインは、後端へ行くに従って大きく張り出し、それと対照に中心に向かって収束していくキャビンの効果もあってグラマラスなボディラインを作り出している。そして、「細かい点ですが、ポイントはボディ同色のリアディフューザーと、テールパイプを取り囲むグリルのデザインです。このグリルは、アストンマーチンでも採用しているハイエンドオーディオのバング&オルフセンのスピーカーをイメージしたメッシュデザインとなっています」と、エレガンスを演出するアクセントも忘れない。

内装では、シートやセンターコンソールにピンストライプを配した。展示車両ではボディと同色のマダガスカルオレンジを採用していたが、ユーザーの好みによりあらゆるカラーを選択することが可能だという。また、ヴィラージュは2+0シーターを選択することもでき、その際にはカーボン&ケプラーの軽量シートを設定することができる。これは17kgもの軽量化に貢献するという。

寺嶋氏は、「DBSではちょっと派手すぎる、けれどDB9では物足りないという人に最適なクルマです。また、デザインがDB9と似ていると言われる方もいらっしゃいますが、乗って頂ければ全く違うクルマであることがはっきりとわかります。すさまじいパワーに裏付けされた安心感と安定感ある走り、そしてこのデザインは、アストンマーチン史上最高の完成度と言って良いものだと思います」と自信を語った。

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