マツダ・デミオSKYACTIV発表《撮影 高根英幸》

フルモデルチェンジ当時、先代より100kgも軽量化したことが注目を集めた『デミオ』だが、マイナーチェンジと同時に登場した「13-SKYACTIV」は、同じCVTを搭載した「13C-V」より20kg車重が重い。

燃費向上を図るなら軽量化は重要なテーマ。マツダが手を抜くとは思えないから、どうしてここまで重くなってしまったのか、気になるところだ。

その理由は、主に電装系の効率アップによるものだった。13-SKYACTIVは他グレードと違い、「i-stop」(アイドリングストップ)を搭載しているため、バッテリーの容量にそれだけ余裕が必要。しかし、それだけではない。

従来のi-stop採用車は、エンジン始動用にサブバッテリーを搭載している。これによりエンジン始動時にバッテリーの電圧降下でウインカーなどの電装品の動作に影響が出ないようにしているのだ。

ところが13-SKYACTIVでは、このシステムを見直し、メインバッテリーを大型化。始動時の電圧降下に対しては専用のDC−DCコンバータを介することで電装品への電圧を安定させる方法を採ったのだ。

これはサブバッテリーが不要になったことだけがメリットではない。バッテリーを大型化できたことで、電力をプールする余裕も大きくなったため、減速時の回生エネルギー発電をより積極的に使うことができるようになったのだ。それはマイチェン前のデミオの減速発電制御の2倍(制御比)にもなっているという。発電による燃焼消費量を抑えることができるため、燃費向上につながるのだ。

とはいえ、重量増を甘んじて受け入れたワケではない。アンダーパネルなどの装備類でも重量は若干増えているものの、軽量化に積極的に取り組んでいる。例えば専用のアルミホイールは、同じタイヤサイズのスチールホイールより0.5インチ、リム幅が狭い。

タイヤサイズの理由を開発担当主査の水野氏に訊いたところやはり、軽量化のためと明言してくれた。「これでも、やっと20kg(増に抑えた)ですわ」。その言葉からは限界にトライした開発陣の姿勢、果てしない進化への思いが感じられたのだった。

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