モンスター田嶋(パイクスピーク)

「2011パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)」の予選終了後、モンスター田嶋選手に話を聞いた。「『Pray for Japan(がんばろう日本)』は今回私に課せられた最大のミッションです」。

「今回の参戦を前に震災の影響で多くの部品メーカーが生産をストップしたため、マシンのテストも出来ずぶっつけ本番状態です。一時は、参加自体を断念することまで考えました。しかしいろんな方とお話するなかで、被災された地域には(昨年還暦を迎えた)私と同世代の方々が復旧復興に尽力していることを聞きました。同世代のみなさんにエールを送る意味も含め、Play for Japanを背負って頑張ろうと決めたのです」

「今日走ってみて6連覇への自信を深めました。もう一つの挑戦、(10分の壁を破る)コースレコードに関しては天候次第です。決勝前の天候によってコースコンディションが変わってしまいますから、どんなタイムで走れるかは、まさに『神のみぞ知る』です。6連覇を果たし、結果としてタイムが付いてきて、そえが10分の壁を破るものであれば、と思っています。とは言え、自分にとって10分の壁はあくまでもひとつの通過点です」

「決勝当日まで路面が変わらなければ9分55秒位は出そうな手応えは感じています。皆さんは9分50秒とか言っていますが、さすがに、それは無理でしょう(笑)。ライバル達の存在は、あまり気にしていません。自分のクルマで自分の記録を破るということに専念しています」

路面状態が変わったコース、今年のマシンについては、「昨年に比べアスファルト部分はあまり変わっていないものの、予想以上にグラベルが滑り、昨年より5秒ほどタイムが遅かったです。また、今年は参加台数も多くこれまで4回トライ出来たものが3回しか走れませんでした。もう1回走れれば去年のタイムを出せたと思います。これは他のドライバーも同じ状況なので順当な結果だと思います」

マシンに関しては「昨年に比べてマシンはタイヤの扁平率を50から40に、幅を285から295に変更しました。そして、それに合わせサスペンションを見直し、アスファルト路面でのグリップと操作性を高めました。ただし難しい所はアスファルトに合わせたセッティングにするとグラベルでまともに走れなくなること。なので、オーストラリアのKINGSというサスメーカーに行き両コンディションに合わせた特注品を作り上げました」とのことだ。

一方、今回日産『リーフ』が初参戦するEVクラスで参戦3年目の塙郁夫選手は「今年は昨年使用したマシンを熟成させてきました。昨年トップセクションでモーターの過熱でペースを上げられなかったのでモーターの冷却部分を重点的に改良してきました。今年はトップセクションがアスファルト舗装されたことでタイヤがグリップしてペースは上がりますが、それ以上にモーターに負荷がかってしまいます。どの部分でマージンを作りモーターを休ませるかを今日までのデータを解析して全体のペース配分というかシミュレーションを決勝までに詰めます」と意気込みを語った。

モンスター田嶋SX4(パイクスピーク) 塙郁夫(パイクスピーク) 塙郁夫EV(パイクスピーク) パイクス初参戦の吉岡稔記(日産シルビア)はタイムアタック(2WD)クラス3番手のタイムで予選通過