【スマートグリッド展 11】原発への出動を待っていたロボット

福島の原発事故では人間が作業できないほど放射線の線量が高いエリアがあり、ロボットの投入が待たれていたが、東京電力や原子力保安委員会、政府などの当初の対応は今一つスピーディとは言い難い印象を持たれた人も多かったのではないだろうか。

それでも実際にはかなり早い段階からロボットを使うことを考えていたらしい。

と言うのも、スマートグリッド展に出展していた三菱電機特機システムには、事故当初から原発の事故現場に災害用ロボット『CWD』を投入するために待機しているよう依頼があったからだ。実際には搭載されている線量計が原発事故では使えない(計測範囲が低すぎたため)ことが判明し、採用されなかったと言う。そして現場には米国IRobot社製の『PackBot』が投入されたのはご存知だろう。

出番こそなかったが、このクローラロボット、機能や仕様はなかなか興味深い。その名の通り、左右のクローラによって高い走破性を誇る無線操縦のロボットで、カメラと照明を搭載することで、人間が入っていけない場所の内部を撮影して点検や捜索などができるのだ。

サブクローラを装着すれば階段の昇降も可能で、消火器や可動式のカメラを搭載することもできる。専用の操縦装置もあるが、PCとゲームコントローラを組み合わせた操縦装置も用意されていて、非常に使いやすそうな印象だ。

災害用としてだけでなく、例えば大和ハウスでは軒下の点検用にこのCWDをベースにした専用ロボットを利用しているとのこと。昨年度より救助隊の装備などを定める省令で、こうした検知型遠隔探査装置が追加されている。消防隊員の安全を確保するためにも、これからも活躍を期待しよう。

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