日野デュトロ新型発表《撮影 高根英幸》

新しい日野『デュトロ』のハイブリッドは、モーターの配置も変わっている。従来型はエンジン→モーター→クラッチ→AMTという順のレイアウト。縦置きではあるが、これはホンダの「IMA」に近い構造だ。

今度のデュトロ・ハイブリッドは、エンジン→クラッチ→モーター→AMTと、クラッチとモーターの順番が逆になっている。これによるメリットはまず、モーターのみでの走行を可能にしたことだ。市街地をゆっくり走る時など低負荷走行時はEVモードで走れば排ガスを一切出さないので、非常にクリーン。静粛性も大幅に高まる。

もう一つのメリットが減速時にエンジンを抵抗としたエンジンブレーキをクラッチによってカットできるので、その分モーターが発電する抵抗を多くできることだ。減速時にドライバーが違和感を感じることなく、エンジンブレーキのようにモーターが抵抗になって発電するのである。

従来モデルでも回生エネルギー充電は行なっていたそうだが、新型では発電量を制御域比で20%も増やしているそうだ。

回生エネルギーによる充電を増やすことで、バッテリーの容量を増やさずともモーターによる走行距離は伸ばせることになる。トラックの場合、バッテリーの重量増はそのまま積載量の減少につながるから、これは大きなメリットになる。

三菱のキャンター『エコハイブリッド』も同様のレイアウトになっているし、日産『フーガ・ハイブリッド』もATベースとはいえ、トルコンではなくクラッチを用いていることから非常に近い構造だ。

日野はハイブリッドの国内販売比率を3割と見ているが、さてトラックユーザーはどの程度新しいハイブリッドトラックを評価するか。市場の反応が楽しみだ。

日野デュトロ新型発表《撮影 高根英幸》 日野デュトロ新型発表《撮影 トヨサキジュン》 日野デュトロ新型発表《撮影 トヨサキジュン》 日野デュトロ新型発表《撮影 トヨサキジュン》 三菱ふそうキャンター・エコハイブリッド