【スマートグリッド展 11】ソーラーパネルは平面から自由な曲面へ、丸棒も登場

東日本大震災以来、関東以北では防災グッズや自家発電用品の需要が急激に高まっている。そんな傾向は、自然エネルギーによる発電を提案している企業が多いスマートグリッド展でも見受けられた。まず目に付いたのがソーラーパネルに関しても新しいアイデアがいくつも提案されていたことだ。

その中でユニークな商品をピックアップしてみると、エコホールディングスの『ソリンドラ』はチューブ型の太陽電池を櫛状に並べたソーラーパネル。通常のソーラーパネルは平面型のため、太陽の向きによって発電量が変わってしまう。ところがソリンドラはチューブ型のため、幅広い角度で安定した発電を行なえるのだとか。しかも櫛形になっているため風がユニット内を通り抜けるので、接地には屋上防水面への穴開けなどが不要で、置いてユニット同士をチェーン等で連結するだけで57m/sの強風にも耐えるのだと言う。ソーラーパネルの真下も明るいのでベランダの上などに設置することもできそうだ。

もっともユニット単体では従来のソーラーパネルよりも割高のため、中規模以上の工場の屋上など、ある程度以上の面積がないとメリットを見出すことは難しい。家庭用としてはちょっと厳しいのが現状だ。

スイス大使館のブースで見つけた『iLAND EVERYWERE』は、アウトドア用のポータブルな発電システム。テントのようにX型の骨でマットを張って立たせることで、どこでもソーラーパネルによる発電を可能にしている。しかも分解すれば円筒状のケースに収納できて、バッテリーパックまでケースと一体になるから、持ち運びするにはすごく良さそう。その名の通り、いつでも(明るいところ、という前提はあるが)どこでも電力を作り出せるのだ。

太陽電池としての発電能力は27wで、7〜8時間日光でフル充電できればバッテリーは200W/hの供給能力があるというから屋外で使うような電気製品はかなり使えそう。ACインバータは内蔵していないから交流電源を利用する場合は、別にインバータを用意する必要があるが、USB端子もあり、PCやモバイル機器の充電ならこのまま使えるから全く問題ない。

磁性体などで有名なTDKも、今や磁石やコンデンサなどの電子部品が主たる事業となりつつある。そんなTDKの今回の目玉の一つがフィルム状のフレキシブル太陽電池。カセットテープやビデオテープで培ったフィルム技術を応用したもので、薄型で自在に曲げられる太陽電池なのである。

これならクルマのルーフパネルやボンネットなどに貼り付けることもできそうだ。もっとも、変換効率は7%と結晶型太陽電池と比べればまだ低いので、そういう用途には不向きとか。あくまで小電力製品用とのことだが、もちろん発電効率を高める研究は続けられているので、今後の成果次第では一気に注目の発電システムとなる可能性もないわけではなさそうだ。

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