パナソニック熱発電チューブ

パナソニックは6月20日、熱電変換材料と金属を傾斜積層した新しい構造の熱発電チューブを開発したと発表した。

熱エネルギーを電力に直接変換できる熱電変換は、二酸化炭素排出ゼロの発電技術のひとつとして注目されている。同社は今回、熱の流れにくい熱電変換材料と熱の流れやすい金属を傾斜して交互に積層して管状にした単純な構造を考案、お湯を流す配管そのものを熱発電チューブにすることが可能となった。試作した長さ10cmのチューブで1.3Wの電力を取り出すことに成功した。

開発品は、従来構造の熱電変換素子を使った場合に比べて4倍の発電量を実現する。製造方法が簡単なため、お湯を流す配管などにそのまま使えるチューブ形状を実現した。

現在、導入が進んでいる太陽光や風力などと比較して天候などに左右されず安定な再生可能エネルギーとして地熱・温泉熱の活用が注目されている。今回の開発で配管自体で熱発電が可能となり、熱の取り込みロスが少なく、複雑な配線も不要となり、熱発電システムの実現に大きく前進するとしている。

パナソニック熱発電チューブ アイコン