次世代EV用充電コネクタのプロトタイプ

EV用充電コネクタの大手である矢崎総業の展示で、最も大きく、最も目立つ場所に設置されたのは次世代コネクタのプロトタイプであった。

「現在、CHAdeMO方式として流通する充電コネクタの規格は、1990年代にトヨタさんと作ったもの。つまり、かなり古いものです。それを最近になって、電気自動車を発売するので、“何かないか?”、“ヤザキのものがある!”と急いで投入したという経緯があります」とHV事業推進室事業企画部部長・川本正裕氏は説明する。

また、開発はエンジニアだけで行ったため、使い勝手や見栄えなどは深く追求されることはなかったという。そのためか、巷では「使いづらい」「重い」「壊れる」などの不満の声が流れている。

「私どもは急速充電の仕様としてCHAdeMOを使う地域を広くしたいという願いがあります。そのために構造を良くして、さらにコストを下げたい。また、操作性もよくしたい。自己満足じゃないものにしたいので、使ってみる人の声も聞きたい。ですから、今回の展示ブースは製品のPRの面もありますが、モニタリングをしたいというところも大きいのです。そして、来年には次世代モデルを投入したいと思います」と川本氏。

今回の展示で発表されたプロトタイプは3種類。挿入は押し込むだけ、リリースもボタンひとつの「操作性向上モデル」。ボタンを押してから手前の大きなレバーを回して挿入するため、軽い力で装着できる「低挿入力モデル」。操作方法は従来そのままに約14%の軽量化を行った「軽量化検討モデル」。

3つとも、それぞれに利点はあるが、逆に操作に力が必要であったり、操作が難解であったりと一長一短という状況であった。どんな操作方法になるのかは、現時点では不明だが、使いやすく丈夫で安いことは、利用者すべての願い。より良い製品の登場を期待したい。

次世代EV用充電コネクタのプロトタイプ 次世代EV用充電コネクタのプロトタイプ 次世代EV用充電コネクタのプロトタイプ 矢崎総業HV事業推進室事業企画部部長・川本正裕氏