JX日鉱日石金属は6月16日、使用済みリチウムイオン電池からのレアメタルリサイクル事業の確立に向けて実証化試験を継続することを決定した。

同社は福井県敦賀市の敦賀工場で2010年4月から経済産業省の委託事業である「使用済みリチウムイオン電池等からコバルト、ニッケル、マンガンおよびリチウムを回収する実証化試験」を実施。試験でレアメタル回収に関する同社の独自技術の有効性を確認して終了した。

今後、レアメタルの使用済みリチウムイオン電池などからの回収を事業化するためには、回収したこれらレアメタルの品質の改善、使用済みリチウムイオン電池などの原材料への対応、リサイクルコストの経済性の追求が必要と判断した。

このため、これまで実証化試験を進めてきた敦賀工場に一部設備を追加し、2012年10月に事業化を目指して実証化試験と事業化に向けた検討を行う。追加する設備投資額は約7億円を見込んでいる。

リチウムイオン電池はハイブリッド車や電気自動車の電池用に普及が見込まれている。また、東日本大震災を機に蓄電能力の観点からもリチウムイオン電池が注目されている。

リチウムイオン電池の需要は今後、益々拡大が見込まれることから環境リサイクル事業の強化拡充策の一環としてレアメタルリサイクルを早期に事業化し、リチウムイオン電池の原料の安定供給と資源循環型社会システムの構築に貢献していく方針だ。