三菱重工業は16日、リチウムイオン二次電池を搭載した国内初のコンテナ型大容量蓄電システム(ESS)を開発したと発表。実証機を長崎造船所内に設置し、商品化に向けた電力安定化実証試験を7月初旬に開始する。

今回開発したコンテナ型メガワット級大型蓄電システムは、同社のリチウムイオン二次電池を2000個以上収めた長さ約12mのコンテナと、電力の貯蔵および取り出しを行うために直流/交流変換機能を果たすパワーコンディショナーを搭載した約6mのコンテナで構成。それぞれ トレーラーで目的地まで運べる。

最大出力は1000kW、蓄電容量は408kWhと、一般家庭100世帯が3〜8時間程度使える電力を貯蔵することができる。また、コンテナを増設することにより出力を数万kWまで拡張することも可能という。

移動が容易なことから非常用などのほか、屋外イベントや工事現場の電源、電気自動車の移動型充電源など、幅広い用途に対応できるとしている。

実証機は設置を完了し、長崎造船所工場内の電力負荷平準化試験に向けた調整に入っている。実証試験は、風力や太陽光による電力を蓄えて安定供給するマイクログリッド対応などを想定して行う予定。