メルセデスベンツ日本の商品企画・マーケティング部の柳沢慎太郎氏《撮影 中村総一郎》

メルセデスベンツ日本が4月に発表した高級コンプリート・カーオーディオ『CL Sound Suite(サウンドスウィート)』。

2011年に入り、CLのフェイスリフトが行われると、新型をベースにしたSound Suiteの話が持ち上がったが、新しいCLでは特別仕様車ではなくメーカーオプションという扱いに変更された。


◆メーカーオプション化で選択の幅が広がる

「先代CL/CLSともに、これまでは台数限定の特別仕様車だったため、ボディカラーやグレード、他のオプション装備など選択肢が限られていました。新型CL Sound Suiteではメーカーオプションという扱いになり、内外装のバリエーションなど選択の幅が広がりました」(メルセデスベンツ日本 商品企画・マーケティング部の柳沢慎太郎氏)。

では、その音質を自身の耳で確かめてみたい要望があった場合はどのような対応となるのか。「ディーラーにお問い合わせいただければ、スタッフが新型のCL Sound Suiteをディーラーへお持ちしますので、その際にご試聴していただきます」(柳沢氏)とのこと。

他のディーラーでは例を見ない高額のオーディオオプションということで、販売店への周知・浸透もインポーターが率先しておこなった。ソニックデザイン代表取締役社長の佐藤敬守氏がメルセデスディーラーのセールススタッフに製品のプレゼンをおこなった際、「要望されるお客様の顔が浮かびました」という声を聞くこともあったという。

「新しいコンセプトはなかなか理解してもらえないものです。Sound Suiteはディーラーのセールススタッフの商品理解を重視しました。スタッフがSound Suiteを詳しく知っていただくことで、はじめてお客様に商品の魅力が伝わるのです」(佐藤氏)。


◆音量に頼らずとも純粋

その音づくりは蒸留水のようにひたすら純粋。奇をてらうことがなく、すべての音域が自然に繋がる。「あくまでも純正オーディオ。長時間のドライブで飽きるような音作りは求めません」(柳沢氏)。

「ボリュームを絞って助手席の方と会話するときは究極のBGMを奏でる。音量に頼らずとも質の高さを感じてもらえるはずです」(佐藤氏)。文字通り、どこまでも走り続けたい快適性と高揚感。それはクルマの走りとコラボしたオーディオしか成し得ないレベルの音の世界である。“最善か無か”というメルセデスの製品作りのフィロソフィと、ソニックデザインの音質に対する妥協を許さない姿勢が、このCL Sound Suiteで見事に結晶したと言える。

《聞き手 三浦和也》

ソニックデザイン代表取締役社長 佐藤敬守氏(右)とメルセデスベンツ日本の商品企画・マーケティング部の柳沢慎太郎氏《撮影 中村総一郎》 CL Sound Suite《撮影 中村総一郎》 CL Sound Suite《撮影 中村総一郎》 CL Sound Suite《撮影 中村総一郎》 CL Sound Suite《撮影 中村総一郎》 CL Sound Suite《撮影 中村総一郎》 キーと同等サイズという52mm小口径スピーカーユニット「SD-N52N」。《撮影 中村総一郎》 デジタルプロセッサーアンプの内部構造《撮影 中村総一郎》 ソニックデザイン代表取締役社長 佐藤敬守氏《撮影 中村総一郎》 4気筒エンジンのシリンダーにも見えなくはないこの物体は、リアウーファー用ベゼル。こちらは上下別体となっており、ボルト止めをおこなう。《撮影 中村総一郎》 手前がCL Sound Suiteのフロントドア部に設置されるエンクロージャー。上は純正のハーマン/カードンのスピーカーユニット《撮影 中村総一郎》 ダクトの手前部分にSonic Designのエンブレムが控えめにあしらわれる《撮影 中村総一郎》 ドアに設置されたスピーカーユニット。エンクロージャーはアルミダイキャスト製《撮影 中村総一郎》 キーと同等サイズという52mm小口径スピーカーユニット「SD-N52N」。《撮影 中村総一郎》