富士経済は、画像処理システム市場について調査を実施し結果を報告書「2011画像処理システム市場の現状と将来展望」にまとめた。

報告書では、処理装置5品目、FA用カメラ3品目、検査アプリケーション12品目、医療関連5品目、画像活用3品目、自動車関連2品目の計30品目を取り上げ、市場の現状を調査分析し将来を展望した。

2010年に4361億円だった画像処理システム市場は、2014年には5477億円と、25.6%伸びると予想。このうち、車載カメラ、車両入退場管理システムの自動車関連は361億円から567億円へと1.5倍に拡大すると予想する。

画像処理市場は、画像を取り込み分析する画像処理市場(検査、位置決めなど)と、可視化する画像処理市場(撮影した臓器のコントラスト改善など)に分類される。画像処理装置、FA用カメラ、検査アプリケーションは分析画像処理市場に含まれる。

可視化画像処理市場の代表的な製品群は医療関連機器で、装置単価が高額なこともあり、調査対象のうち、最も市場規模が大きい。画像活用用途として取り上げた品目の多くは「見える化」を目的としたもので、可視化領域に含まれる。デジタルサイネージの効果を検証するシステムに顔認証機能が含まれており、この品目は分析領域となる。

自動車関連用途は、ほとんどが可視化用途だが、車間を測定し危険回避するシステムなどは分析領域に含まれる。画像取り込み技術や、ノイズ除去技術などは分析領域でも可視化領域でも重要な技術であり、双方に影響し合っている。

市場は、国内よりもアジアを中心とした海外の伸びが期待される。国内の伸び悩み分を海外市場で補うという状況や、海外販売ウェイトが60〜70%に達する品目もある。医療機器は単価が非常に高く、分析領域で最も高額な半導体・液晶用検査装置と同等以上の価格帯の製品も多い。

医療機器でも低価格化が進んでいるものの、分析領域のように価格が最も重要な要素といった状況には至っていない。分析領域、可視化領域ともに国内市場は低成長の見通しだが、国内ユーザーの海外展開時の採用を狙い、海外企業が積極に展開しているのが特徴。