バンコク

マスターカード・ワールドワイドがまとめた「世界渡航先ランキング」によると、アジア/太平洋地域の渡航先は、新興市場の都市がけん引して世界経済の動向に重要な役割を果たしていることが明らかになった。

調査は、各都市の海外からの渡航者数と同渡航者による消費額によって都市をランク付けし、2011年の渡航者数とその成長を予測した。

今回の調査結果では、多くの新興市場の都市で渡航者数と渡航者による消費額が堅調に伸びており、多くが20%以上の成長率を示した。

海外からの渡航者数では、アジア/太平洋地域の都市が世界の上位20都市のうち、8都市を占め、他地域をけん引している。2011年の海外からの渡航者数の予測では、バンコクが1150万人で世界第3位、シンガポールが1140万人で4位、香港が1090万人で5位だった。

海外からの渡航者の増加率の予想では、アジアの都市の伸びが目立ち、バルセロナの24.3%に次いで、クアラルンプールが21.8%で世界2位となった。3位はイスタンブールで20.4%、上海が18.6%で4位、香港が17.4%で5位となった。

海外からの渡航者による消費額予想のランキングでもアジア/太平洋地域の都市が上位を占めた。バンコクが144億米ドルで世界4位となったほか、シドニーが138億米ドルで6位、シンガポールが108億米ドルで9位、香港が104億米ドルで10位だった。

また、消費額の増加率でもアジアの都市がランキングを席巻し、シンガポールが23.9%、香港が23.6%など、上位20都市のうち7都市をアジア勢が占めた。東京は20.8%だったものの、東日本大震災や福島原発事故の影響を受け、予想が大きく変動する可能性がある。

一方、世界全体の2011年の海外からの渡航者数予測ではロンドンが1位で2010万人、2位がパリで1810万人。上位20位に入った北米の都市は12位のニューヨークのみで、予測されている渡航者数は760万人にとどまる。

ロンドンは、2011年の海外からの渡航者の消費額予測でも256億米ドルで1位となった。ニューヨークが203億米ドルで2位、パリが146億米ドルで3位となっており、成長ではアジア/太平洋だが、欧米が依然として上位を占める。

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