東芝が開発した有機EL照明

東芝は、有機ELに可搬性や調光できる性能を加えることで、被災地の避難所向けに照明器具を開発した。まず避難所への贈呈用に100個製造する。

有機ELは、LEDと同様、白熱電球などに代わる新しい照明として開発が進められている。有機ELは、有機材料からなる数100nmの薄膜に電流を流すことでLEDや白熱電球のような点状の光源と比べて広い平面で発光するため、目にやさしく、やわらかな光を実現する。また、光源パネル自体が器具にほぼ相当し、光の利用効率が高く節電効果が大きいことから、省エネ性能を持ちながら薄くて軽い面状の光源として幅広い用途で日常的に利用されることが見込まれている。

同社は乾電池や太陽光充電池で駆動し持ち運びができる薄型・軽量の有機ELを開発した。携帯電話の画面程度の明るさからスタンド程度の明るさまで3段階の調光が可能で、電源が不十分な場所でも利用者のニーズに合わせた光量を長時間提供できる。また、照明器具に内蔵したUSBターミナルを介して太陽光充電池に接続することでさらに長時間の点灯も可能。

東芝は、この新開発有機ELの照明器具を電気が不足している避難所に活用してもらうため、5月30日に宮城県気仙沼市の避難所に50個を贈呈した。