三菱重工業は、最新鋭J形ガスタービンが世界最高のタービン入口温度1600度を達成したと発表した。

高砂製作所(兵庫県高砂市)内の実証設備複合サイクル発電所で2月初旬から実施した実証運転で達成、J形ガスタ−ビン検証の最終確認を完了した。同機種は関西電力の姫路第二発電所向けに6基を納入する予定。

今回の機種は2009年春、同社独自技術により開発した60HzのM501J形ガスタービンで達成した。ガスタービンの効率はタービン入口温度が高いほど向上するが、この機種はこれまで最高だったG形ガスタービンの入口温度1500度を上回る1600度。これによりガスタービン定格単機出力約32万kWを実現した。

また、排熱回収ボイラー、蒸気タービンを組み合せたガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電では出力約46万kWとなり、発電端熱効率は世界最高水準の60%以上となる。

環境負荷の低減に貢献するのも特長。ガスタービンにより発電し、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電するGTCC発電は、発電効率が大幅に向上するために、CO2排出量を大幅に低減できる。これにJ形ガスタービンを用いると、従来型石炭焚き火力発電と比べCO2排出量を約50%低減することができる。

一方、通常、燃焼温度が高まるにつれて増加する窒素酸化物の発生は従来機と同レベルに抑制できる。