ホンダの家庭用ガスエンジン・コージェネレーションシステム《撮影 宮崎壮人》

ホンダは23日、ガスエンジンで発電し、その際に生じるエンジンからの排熱を利用して給湯する高効率な家庭向け熱電併給システム「エコウィル」の核となるガスエンジン・コージェネレーションユニットを全面改良したと発表した。5月から各ガス事業者への販売を開始する。

新型ユニット「MCHP1.OK2」は、吸気行程と膨張行程のストローク長が異なる高膨張比化によって熱効率を高めることで燃費性能を飛躍的に向上した複リンク式高膨張比エンジン「エクスリンク」を搭載する。エクスリンクと独自の発電機技術により、発電効率を従来モデルの22.5%から26.3%まで向上するとともに、燃焼時にエンジンから発生する熱を細部にわたって回収する高効率な熱交換システムにより一次エネルギーの利用率を従来モデルの85.5%から92.0%へと飛躍的に向上した。

これにより給湯暖房ユニットと組み合わせて利用する際の光熱費を年間で約5万円節約できる。さらに、ガスエンジンコージェネレーションユニットとして世界最小サイズを実現することで、より多くの一般住宅への設置が可能となる。

同社は、ガスエンジンと発電技術「正弦波インバーター」を組み合わせた小型発電システムによる家庭用小型コージェネレーション(熱電併給)ユニットを2003年から販売している。新ユニットと排熱を利用する給湯暖房ユニットで構成されるシステムではエコウィルのブランドで各ガス事業者から販売、累計約10万8000戸に設置されている。

今回発表されたMCHP1.OK2を含む家庭用熱電供給システムは、同日発表された、さいたま市とのスマートホームシステムに関する実証実験にも導入される。高効率な発電によりCO2やコストの大幅削減を可能とするだけでなく、ガスを利用するため停電時にも家庭ごとに独立して運用が可能となることから、災害時の非常用電源としての活躍も期待される。

ホンダの家庭用ガスエンジン・コージェネレーションシステム(カットモデル)《撮影 北島友和》 ホンダのコージェネレーションシステムを核とした「スマートホーム」のイメージ《撮影 宮崎壮人》 23日、ホンダとさいたま市はスマートホームの実証実験を共同実施することで合意《撮影 宮崎壮人》 モニター/コントローラー《撮影 北島友和》 スマートフォンでもコントロールできる《撮影 北島友和》