西澤俊夫新社長《撮影 石田信一郎》

「創立以来、未曾有の危機にある中で大役を仰せつかり、とてつもない責任の重さを感じている。しかしながら、難局に立ち向かい、先頭に立って取り組むことが天命と思い、引き受けた」

東京電力の新たな社長に起用されることになった西澤俊夫現常務は、決算発表の席上で決意を延べた。

西澤氏は、統合本部で政府側の事務局長である細野豪志首相補佐官と共に、東電側の事務局長を務める。新人事を公表した清水正孝社長は「難しい問題がある中で固い信念を持って事に当たる」と評価した。

西澤氏は、同社が直面する課題を4つにまとめた。

(1)福島原発事故の収束 
(2) 事故で多大な迷惑をかけている被害者救済
(3)電気の安定供給
(4) 抜本的な経営の効率化、合理化に最大限取り組む

事故収束に向けては「道筋に基づいて全力をあげて取り組む」とした。

被害者救済については「避難場所における支援活動など誠心誠意取り組む」としたものの「原子力損害賠償法のもとで国の支援をいただきながら、公平かつ迅速に対応していく」と、これまでの説明を繰り返した。

西澤氏は約2分の短い挨拶の中で「全身全霊、全力を傾けて、この難局に取り組む所存」といった言葉を繰り返した。